育児の悩み
I様の例(娘(5歳)との関係)
Iさんは、保育園に通う5歳の娘さん(Oちゃん)の事で悩み来て頂きました。
二つ下の(素直で聞き訳が良い)妹さんに対しては、カッとすることがないのに、Oちゃんには、カッとなり、つい手をあげてしまう事も多くなり、やってしまった後は、罪悪感に苛まれ、苦しんでいるご様子でした。
お話を聞いていくと、いつもは可愛いはずのOちゃんなのに、自分の言う事を聞かなかったり、ちょっとしたいたずら(妹の玩具を取るなど)を目撃すると、自分の感情が抑えきれなくなると言う事でした。
セッションでは、感情が抑えきれなくなり、手をあげてしまう数秒前の身体と心が反応する瞬間にフォーカスしました。
※この場合、怒りは二次的な感情なので、怒りだけを抑えようとしても、逆にストレスがかかります。
怒りが出る直前の身体は、酷い緊張状態になり、頭は真っ白で、背筋が固まり、呼吸が浅くなっていました。
体感が強いので、それをエネルギーワークの中でフォローしながら、少しずつ感じていくと、自分の母親に頭ごなしに怒られて叩かれているシーンが思い浮かびました。Iさんが幼い頃、しつけに厳しいお母様でした。幼いIさんは、お母様の言う事を聞けない自分はとても悪いダメな子と自分を責め否定していました。
先ずは、身体に残されている、母親への恐怖を解放させていきながら、幼いIさんの気持ちに寄り添い、大人のIさんが幼い自分を抱きしめてあげる事で、固まっていた恐れと、羞恥心、罪悪感、寂しさ等の感情や身体の中のエネルギーが溶けていきました。
1度のセッションだけでも、娘のOちゃんに対するカッとする反応が驚くほど変わったそうです。
その後も続けてくださり、自分に寄り添う事で、Oちゃんへの思いが変わり、心から愛おしいと思えるようになったと同時に、Iさん自身の自己肯定感も上がり、自分に自信を取り戻していきました。
※幼い子への親からの影響力は、その子の一生を左右します。
ご自分の癒されていない部分に早いうちに気が付き、対処することは、とても大切なことだと実感しています。
子育ての悩み(勉強しない)
M様の例(宿題をしない息子にイライラする!)
セッション開始時は、『勉強が出来ない。宿題をしない息子(小3)にイライラする』
と言うお悩みで来て頂きました。
一番イライラするポイントは、宿題をサボっていると本当にイラつく。
怒りたいけれど、怒りを出す事にも罪悪感があり、怒りが溜まり、息子さんに対して意地悪な態度や嫌味や言ってしまう。そんな自分も許せない。と言う事でした。
M様自身、いろいろなことで頭がいっぱいな様子で、話も止まらない感じでした。
先ずは、EFTのタッピングやクッションを叩くなど、表面に溢れている怒りの感情を解放をして頂きました。
少し落ち着いた来たところで、息子さんがサボっている状況で怒りをこらえている自分を感じて頂きました。
Mさん自身の中にも沢山の分身がいます。先ずは、怒りを出してはいけない。と思っている分身ちゃんにアクセスしていきました。怒りを出したことにより、怒られたりした子に寄り添い、受容していきます。
その次に、『息子が勉強をしないと困る』と言う思いを持っている分身ちゃんの声を聞きました。
その子は、
『私のように、バカにされる』『良い大学に入れなくて、一生惨めな思いを持ち続けることになる』
など、いろいろな思いを持っていました。
そして、その奥には、《受験に失敗したトラウマ》や、《学力で兄と比較されいつも惨めな思いをしていた幼いMさん》が思い出されていきました。
そして、そのトラウマにまつわる、具体的な記憶や体感などを数回のセッションの中で癒していきました。
M様は、息子さんに対して、イライラは激減し、意地悪な態度や嫌味を言うこともなく、苦しみから解放されることが出来ました。
『不思議なことに、息子も自分から宿題をやるようになりました。』
とお話してくださいました。
お母さんにこやかに優しい眼差しを送ってあげたことが息子さんを変えたのですね。
親が変わると子どもは変わるもの。子どもを変えようと思ったら、自分を変える事が一番の近道です。
仕事と育児両立の悩み
K様の例(2歳、4歳の子どものペースにイラつく)
Kさんのお悩みは、いつも子どもに対してイラついて、つい怒ってしまう。
『子どもが時間通りにちゃんとやれない。』『ノロノロもたもたしているとカッとなる』
と言うお話でした。
Kさんは、最近仕事に復帰し、子育ての両立で忙しい日々を送っていました。
仕事復帰するまでは、ここまでイライラすることはなかったそうです。
※ここがポイント!
Kさんの場合は、自分のトラウマ反応と言うよりは、今の栄養や神経状態がイライラを作り出している。状態だったので、
上にあげた例とはアプローチが変わってきます。
先ず、栄養状況を聞いてみると、自分のための食事がとれていないことに気が付きました。
食・栄養状態の心への影響のお話をさせて頂きました。
(Kさんは、これ以食事を作るための時間を持てないと言う事で、ご自身の判断でセレクトしたプロテインとミネラル、ビタミン等のサプリで栄養を補う事にしました。注:セラピストがサプリを強要したり、特定の製品をお勧めすることは一切ありません)
そして、ご自身の身体が肉体的にも神経的にも大変疲れている事にも気が付き、ヒーリングやエネルギーワーク等で疲れている体を癒していきました。
3度目からのセッションで、完璧主義なご自身と手を抜く事への嫌悪感に気が付き、癒していきました。
Kさんの奥深くでは、
『手を抜かず、キッチリと仕事をしている厳格な両親の姿』
と
『ちゃんと出来ていない自分の惨めさ』
や、
『宿題をしなくてみんなの前で怒られた記憶』
等…が出てきました。
また、手を抜くことの罪悪感の中に、
『飼っていたインコが自分の餌のやり忘れで死んでしまった心の傷』
などに繋がっていました。
それらを癒していくと、Kさん自身がとても緩んできました。
身体にも栄養が回り、身体も緩んできたところで、心も緩み、手を抜いても大丈夫。と思えるようになりました。
2歳、4歳児を抱え仕事をすることはただでさえ大変なのに、完璧主義で行くことは、さぞかし大変だったと思います。
手と気を抜けるようになったKさんは、ゆとりもできて、お子さんにイラつくこともとても少なくなったと柔らかな笑顔でお話してくださいました。